電子レンジで一度でも怖い思いをしたことがある人はわかると思いますが、使い方を一歩間違えると電子レンジから当然の報いを受けてしまうことになります。
そうならないために、今一度やってはいけないことをしっかりと把握しておくことが大切です。
この記事では、電子レンジでやってはいけないことを分類して、なるべく端的にまとめています。最後の章では、万が一発火した場合の対処についてもご紹介しています。少しでも参考になれば幸いです。
はじめに
まずは、電子レンジのあるあるを基礎知識を踏まえながら書いていこうと思います。
前々からよく耳にする内容ではありますが、一緒におさらいしていきましょう。
ブレーカーが落ちる
家の設計によって異なるかもしれませんが、一般的にブレーカー1つあたり2000Wまでとされています。電子レンジでよく使うのが600Wだとして、ドライヤーを強で使うと1200Wほど追加で負荷になり、ここに照明器具などで200W以上が加わるとブレーカーが落ちることになります。電子レンジを使うときは、同居人がドライヤーなどW数の高い電化製品を使っていないか確認しましょう。
なお、この問題を根本解決するには、A(アンペア)の契約をグレードアップしたらいいという訳ではなく、電気工事が必要になります。詳しくはもっとわかりやすいサイトがありましたので、気になる方はリンクから飛んでみてください。
Wi-Fiが繋がりにくくなる
在宅ワークでオンライン会議を行っている時や、ゲームのオンライン対戦を行なっている時に要注意です。電子レンジを使うことでWi-Fiの電波が遮断されてしまい、特にリアルタイムでオンラインを使っているときに大ダメージとなります。同居人が仕事中もしくはゲーム中なら、一声かけてから電子レンジを使うようにしましょう。
庫内の汚れが発火する
日頃からこまめに掃除をしている方なら問題ありませんが、温め中に飛び散った汚れを放置すると炭化して発火や発煙が起きることがあります。
また、汚れは時間が経つほど落ちにくくなるので、電子レンジの使用後はすぐに拭き取っておくよう習慣化しましょう。
温めてはいけない食品
続いては食品編です。
たまご、ウィンナー、たらこ、いか、栗、銀杏
これらの共通点は「皮膜」です。電子レンジは食べ物の水分を見つけて内側から熱していくため、外側の皮や殻の温度に比べて中が非常に熱くなり膨張します。歯で噛んだ瞬間に中身が弾け飛び、最悪、火傷や失明してしまうので充分注意しましょう。ウィンナーのような加工品の場合、パッケージに記載されている温め目安を守れば大丈夫ですが、これらの食品は切れ目・割れ目を入れてから温めるようにしましょう。
じゃがいも、ごぼう、ニンニク、干物
これらの共通点は「水分が少ない」です。水分が少ない食品を電子レンジで温めると、乾燥してしまったり発火する場合もあります。どうしても電子レンジを使うときは、食材を一度水に潜らせてラップで包んで水分が逃げないようにし、庫内の様子を見ながら温めるようにしましょう。
ぶどう
ご存知の方もいるかもしれませんが、ぶどうを電子レンジで加熱すると未来的な光を放ちます。これは、電子レンジのマイクロ波をぶどうがトラップしてしまうことでプラズマを放出するという理屈のようです。
そもそも生のぶどうを電子レンジに入れるシチュエーションが思い浮かびませんが、、十分注意しましょう。
使ってはいけない容器
続いては容器編です。
非耐熱性のプラスチック容器
あたりまえと思いますが、耐熱性で「電子レンジの使用可」などと表記されていないプラスチック容器は溶けたり変形したりします。また、100均などで買ってきた耐熱のタッパーでも、蓋だけ耐熱じゃないという落とし穴があったりします。この場合は、蓋の代わりにラップを使用することになります。タッパーを購入するときはしっかり確認しておきたいですね。
非耐熱性のガラス容器
ガラス容器でも、耐熱性であれば「電子レンジの使用可」などと表記があるはずです。もし表記がなければ、高熱に耐えられず、容器が破損してしまうのでよく確認しましょう。
真空断熱タンブラー、ホーローなど金属製の容器
金属製品は電子レンジで加熱しようとすると、パチパチと火花が出ます。また、マイクロ波を跳ね返してしまうので一向に温まりません。最悪、電子レンジが故障するケースもあるので絶対に避けましょう。また、ラップの代わりと言ってアルミホイルを使用することも同じ理由でNGとなります。
紙製の皿や袋、木製の皿
一見大丈夫そうに見える紙皿や木皿ですが、こちらも電子レンジの使用は控えたほうが良いです。
紙皿や紙コップ、お惣菜でよくある紙袋には防水用に表面がポリエチレンなどで加工されていることが多く、高温になることで溶け出してしまう可能性があります。
また、木皿に関しては木そのものが水分を含んでいるため、電子レンジが木皿自体を温めて変形させてしまうことがあります。
火や煙が出てしまった時の対処方法
ここまでご紹介してきた、電子レンジのやってはいけないことをしっかり把握していれば火災になることはほとんどありませんが、万が一に備えて、東京消防庁が呼びかけている対応方法についてご紹介します。詳しくはリンクから確認してみてください。

1.扉を開けずに電源を遮断する
2.扉を閉めたまま、庫内の様子を見る
3.火が消えなければ消化器や消化剤の準備をする
※「扉を開けないこと」がポイントですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。地震など自然災害だけでなく、日常生活にも火災の種は潜んでいます。安全第一にできることから取り組んでいきましょう。
この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!