電気代が安い暖房機器はこれ!節約しながら冬を乗り切る工夫

エアコン
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日本の冬は全国的に寒く、1年を通してもっとも電気代のかかる季節となります。
総務省統計局が行なっている家計調査から、春夏と秋冬の電気代を比べてみるとよくわかります。

今回は、寒い冬を賢く乗り切るための工夫に加えて、おすすめのパーソナル暖房機器についてもご紹介していきたいと思います。家計の見直しに少しでも参考になれば幸いです。

電力会社の契約プランを見直そう

はじめに、電力会社の契約プランについてお話ししていきます。契約会社と料金プランを見直した結果、大きな節約になる可能性がありますので、この機会に一度確認してみてましょう。

まずは電力自由化の要点を抑えよう

電力自由化について押さえておくべきポイントは以下の通りです。

  • 契約先によって電気の品質に差が生じない
  • 新電力が倒産しても電気供給が途絶えることはない
  • 新電力へ切り替えはWeb申し込みでOK
  • 解約金が発生する場合がある

電力自由化について詳しく知りたい方は、こちらのサイトがとてもわかりやすいです。
<出典>https://www.nuro.jp/article/denryoku-jiyuka/

電力会社を選ぶポイント

先述した内容から、電力会社を選ぶ際に確認すべきポイントとしてあげられるのは以下の通りとなります。

  • 供給エリア
  • 料金プラン

供給エリアについては、後にご紹介するシミュレーションサイトで郵便番号を入れると自動で絞り込みをしてくれます。料金プランのパターンは下記がほとんどで、現在のライフスタイルに合わせることが最適なプランの選択につながります。

  • 基本料金+従量電灯プラン
  • 利用時間帯別の料金プラン
  • 初期費用無料やポイント付与など独自特典があるプラン

従量電灯プランは電気を使えば使うほど一定の料金がかかる最もスタンダードなプランです。これに対して、時間帯別のプランでは、家にいる時間帯が限られている場合(例えば、昼間はほとんど家に誰もいないが夜は全員いるなど)にその時間帯の電気料金を割安にすることができ、多くの電力会社では夜間の電気代が安くなるプランを取り揃えています。まずは、現在の利用状況の確認をして最適なプランなのかを考えてみましょう。

なお、契約プランの切り替えには解約金や違約金が発生してしまう場合もありますので、慎重に進めていきましょう。

現在の契約状況の確認および切り替えのシミュレーションはこちらのサイトが便利です。
価格.com×エネチェンジ共同ページ

エアコンの使い方を見直そう

続いては、エアコンの使い方についてです。

部屋の広さとエアコンのスペックについて

皆さんは、今使っているエアコンのスペックを把握していますでしょうか?購入の際は通常、6畳〜12畳タイプなどがあり、部屋の大きさに合わせて選んでいるかと思います。しかし、ご家庭によっては1台のエアコンで複数の部屋を温めようとしてドアを常時開けていたり、価格重視で部屋の広さに合わないエアコンを取り付けてしまっていないでしょうか?

エアコンは想定された以上の広さを温めようとすると、格段に大きな電力を消費してしまいます。また、エアコンの騒音もひどくなったりとあまりいいことがありません。
エアコンの製品寿命は一般的に10年と言われています。このことを踏まえてエアコンは適切なものを取り付け、適切に使用することがとても重要です。

フィルターを掃除する

エアコンのフィルターは、埃が積もった状態で使い続けてしまうと、暖房効率が低下してなかなか部屋が暖まらず、設定温度を高くしてしまうことに繋がります。設定温度と外の温度の差が大きいほど電力を消費しますので、そのぶん電気代も上がってしまいます。
フィルター掃除は丁寧にやっても十分程度でできるかと思いますので、賢い節約だと思って定期的に行うようにしましょう。

パーソナル暖房を取り入れよう

続いて、パーソナル暖房についてまとめていきます。こちらの章が本題といってもいいかもしれません。

パーソナル暖房のメリット

パーソナル暖房機器は、部屋全体を温めるのではなく、今いる場所だけをピンポイントで温めてくれる製品のことを言います。エアコンと併用することで相乗効果を発揮できますが、エアコンなしでも十分に暖かいため冬の節約に最適です。他の暖房機器に比べて価格も安いため、家族でも一人暮らしでも気軽に取り入れられるのではないでしょうか?

暖房機器別の電気代を比較

以下の表を見ていただくと、パーソナル暖房機器がいかに節約上手かお分かりいただけるのではないでしょうか。エアコンの設定温度を控えめにしても個人スペースが暖かければ、在宅ワークや読書などの時間を快適に過ごすことができますし、何より無駄な電力を抑えることができます。

1時間あたりの電気代暖房目安メーカー品番
エアコン空間暖房3.3〜36.7円7~10畳パナソニックCS-J251D
オイルヒーター空間暖房15~33円8~10畳デロンギ・ジャパンRHJ35M0812-DG
ハロゲンヒーターパーソナル暖房8~27円3~4.7畳日立HLH-HS307
セラミックヒーターパーソナル暖房17~32円3~5畳パナソニックDS-FS1200
ホットカーペットパーソナル暖房3.2円1畳TEKNOSTWA-1000B
電気敷き毛布パーソナル暖房0.6~0.9円シングルサイズパナソニックDB-U12T

※1時間あたりの電気代 = 消費電力量(Wh)÷ 1,000 × 電気料金単価(円)
※電気料金単価には、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が「新電力料金目安単価」としている27円/kWhを設定しています。

<出典>
エアコン-パナソニック:https://panasonic.jp/aircon/p-db/CS-J251DS_spec.html
オイルヒーター-デロンギ・ジャパン:https://oilheater.delonghi.co.jp/product/rhj35m.html
ハロゲンヒーター-日立:https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/electric-heating/item/HLH-HS307/index.html
セラミックヒーター-パナソニック:https://panasonic.jp/danbo/p-db/DS-FS1200_spec.html
ホットカーペット-TEKNOS:http://www.teknos.co.jp/portfolio-item/twa-1000b/
電気敷き毛布-パナソニック:https://panasonic.jp/danbo/p-db/DB-U12T_spec.html

安全への配慮が必要な暖房機器

先程の表で1点注意していただきたいのが、ハロゲンヒーターとセラミックヒーターです。こちらの2製品は電気代と製品価格に大きな差がないため、特に寒さの厳しい地域では暖かさの能力が高いハロゲンヒーターが良いのではと思いますが、ハロゲンヒーターは転倒したり、近くに燃えやすいものを置いてしまうと火災になる可能性があり、取扱には十分注意が必要です。暖房機器に関してはコストパフォーマンスだけを重視するのではなく、なるべく切りタイマーや転倒感知などの安全機能が付いた製品を選びましょう。

おすすめのパーソナル暖房機器

最後に、おすすめのパーソナル暖房機器をいくつかご紹介します。

電気毛布

電気毛布は筆者が最もお勧めする製品です。電気代は1時間あたり1円未満とコストパフォーマンスに最も優れた製品です。

膝掛けタイプの電気毛布はデザインが豊富で、会社の同僚や受験生へのプレゼントとしてもおすすめです。

電気ブランケット-楽天市場

敷き毛布タイプは寝ている間にエアコンをつけていなくても、ぐっすり眠ることができるほど暖かいです。ただし、デメリットとして身体が乾燥しやすくなりますので、保湿にはいつもより気を使う必要があります。

電気敷き毛布-楽天市場

ホットカーペット

ホットカーペットは安価な製品も多く、電気代が安いことが大きなメリットです。サイズの大きいものであれば家族もペットも一緒に温まることができます。足元が温まることで、エアコンの設定温度も抑えることができるため相乗効果が得られます。

ホットカーペット-楽天市場

セラミックヒーター

セラミックヒーターは、ファンヒーターやストーブと違って電源を入れてすぐに暖かい風が吹き出てきますし、火を使わないので火災の心配が少ないといったところが大きな特徴です。ただし、他の暖房機器に比べると暖かさの性能は高くないため、台所や脱衣所など比較的狭い部屋へ設置し、短時間使用するのに便利な製品となっています。

セラミックヒーター-楽天市場

まとめ

いかがでしたでしょうか?

パーソナル暖房について興味がある方は、記載したリンクからさらに多くの製品を探してみてくださいね。

となりの電器屋さんでは、家電に関するお悩み事をサクッとズバッと解決できるよう、読みやすさにこだわった記事をお届けしていきます。
お困りのことがあればぜひいらしてくださいね。またどこかでお役に立てればとてもうれしく思います。

それでは!